口ぐせは「あんなんと同じ誕生日なんや…」でした。
皆さんもご存知かと思いますが、宝くじ売場は決してボランティアで営業しているわけではありません。売上が減って利益が出なくなれば、当然のことながら閉鎖に追い込まれます。ですから、お客様に気分良く買っていただけるよう、売場の整理整頓や清掃はもちろんのこと、接客や商品知識などの勉強も頑張っています。「そうでない売場もあるぞ!」と言われるかもしれませんが、それはまた別の機会ということで。
もちろんMさんも同じです。宝くじが初めてというお客様にわかりやすく説明したり、「当たりますように」「いつもありがとうございます」と、明るい笑顔で対応していました。時々、常連のお客様からお茶やお菓子を差し入れていただくこともあったそうです。また、これはあまり大きな声では言えませんが、予想以上に売上が伸びたら売場で働いている方に「ちょっとしたごほうび」が出ることもあったそうです。
そのMさんが最も困っていたのは、子どもが宝くじを買いに来た時でした。親と一緒なら全く問題はありませんが、子どもだけの場合は「むやみにお金を使いすぎないようにということで売れないんだよ」とか「おとなの人と一緒に来てね」などと優しく言うようにしていました。法律では宝くじの購入に年齢制限は無いので、子どもに販売しても売場が罰せられることはありません。Mさんだって1枚でも多く売ることで、売場の成績アップにつなげたいのです。しかし心の中で泣きそうになりながらも、丁寧にお断りしていたのです。
そんな努力の甲斐もあったせいか、Mさんが働いていた売場は今も順調に営業を続けています。Mさん自身は既に宝くじ販売員の仕事を辞め、現在は幸せに過ごされているとのことです。ケズリスと同じ6月11日生まれのMさん、《17歳+1万なんちゃら日》の誕生日、おめでとうございます。
~ 次回の記事に続く ~
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